テレビやオーディオの音を小さくする

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スピーカーの原理

毎月かかる出費の中でも、意外に大きな割合を占めているのが光熱費です。
部屋の電気をこまめに消す、冷房の温度は高めに設定しておくなどといった工夫をしている家庭は多いことでしょう。
電気代を節約するいろいろとありますが、その中でも割と知られていないのが「テレビやオーディオの音」です。

テレビやオーディオの音は、スピーカーによって再生されています。
スピーカーは「コーン紙」と呼ばれる振動板とコイル、そして磁石によって構成されており、電気を音に変換させるのがスピーカーの仕組みです。
コイルに電流を流して発生した力をコーン紙に伝えると、コーン紙が振動して音声に変換されます。
コーン紙は円錐形をしており、素材は名前からもわかるように紙が主です。
紙以外にアルミやチタン、ポリプロピレン、ケブラなどの樹脂、あるいは木材などが使用されています。

スピーカーは「フレミングの左手の法則」を元に作られています。
フレミングの左手の法則では、左手の親指・人差し指・中指の3本をそれぞれ3方向に立てたとき、人差し指が磁力線の方向で、中指の方向に電流を流したときに力は親指の方向に働きます。
つまり、中指の方向に電流を流すと親指の先にあるコーン紙が振動して音が出ることになります。

音を小さくすることで電気代を節約できる

テレビやオーディオのスピーカーというのは、内部にあるコイルに電流を流すことによって発生するわけですので、大きな音を出すためには電流をたくさん流さなければならないことになります。
電流をたくさん流せばそれだけ電気を消費しますので、音を小さくすることによって流す電流を少なくすればそれだけ電気代を節約できることになります。
テレビを大音量でかけておく習慣のある家庭は、音をできるだけ小さくしてみることをおすすめします。

音を小さくすることによって節約できる電気代はごくわずかなものですが、日々の節約は積み重ねが重要です。
ちなみに、テレビの輝度も少し暗く落とすことによって電気の消費量が違ってきます。
ひとつひとつの節約はわずかなものでも、積み重ねれば「塵も積もれば山となる」ですので、毎日の生活の中で実践していきたいものです。

テレビを見ていない時は主電源を切ることも忘れないようにしましょう。
リモコンでテレビの電源を切っても「待機電力」がかかってしまいますので、必ず手動で主電源を切る習慣をつけたいものです。
また、お盆休みなどで家を長時間留守にする際には、コンセントも抜いておけばより効果の高い節電になります。
テレビは機種によっても消費する電力に大きな違いがあるので、家にあるテレビが古いのであれば買い替えを考えるのも悪くないかもしれません。